突然ですが、あなたは何かのオタクですか?
ゲーム?料理?イラスト?アニメ?野球?ボクシング?武道?
どの分野でも、その道の一流と呼ばれる人達がいますが、ニュース等で見かけるアスリートやアーティストには、同じ一流でも、礼儀正しく、腰が低い方もいれば、鼻高々で天狗になっている人もいますね。
そんな中、たまに、そもそも人に興味がなさそうなオタクっぽい人が居るかと思います。
知らない方もいるかもしれませんが、以下の二人はそんな一流のオタクかと思ってます。
・サカナクションの山口一郎さん
→音の変態
・RAB(Real Akiba Boyz)のアツキさん
→アニメとブレイクダンスのハイブリッドオタク
サカナクションの山口さんは以前に関ジャムという音楽番組に出ているのを見たのですが、彼は「音の変態」と呼ばれるくらい音へのこだわりが強い方で、それについて語っている時は、一流ミュージシャンだからとドヤることは一切なく、非常に楽しそうでこっちまで笑顔がこぼれる感覚を覚えました。
RABのアツキさんは「アニメ」と「ブレイクダンス」という組み合わせで、AB-Boyという新しい文化を築いて、それを仕事にまでしています。多くの人が社会で既に存在する職業に自分を当てはめて生計を立てていく中、無から有を生み出して仕事にしてしまうという点で尋常じゃないエネルギーを発揮されていると思います。
RABのYoutubeチャンネルはこちら↓
https://www.youtube.com/channel/UCMmO8fiv0J34qc0qIO6t31A
お二人とも他人の目など気にせず、好きなことを超ストレートに追及していった結果その道のトップにまでなったのかと思います。
■モチベーションの源泉は何か
ここで一つ質問です!
何かに取り組む時、以下2つのどちらの方が伸びると思いますか?
・「勝ちたい」「有名になりたい」というモチベーションで取り組むこと
・「好き」「楽しい」というモチベーションで取り組むこと
学生時代に体育系の部活をやっていた方なら、誰しも「しんどいけど頑張る」という経験をされてきたかと思いますが、それが前者に当たると思います。
そして前述したオタクの人は後者にあたると思います。
一流のプロスポーツ選手が練習を楽しむことの重要性を説いていたりしますし、 昔から「好きこそものの上手なれ」という諺があったり、Play SportsのPlayは遊ぶという意味であったりもするので、物事に取り組む上で楽しむということは重要なのだと思います。
ここで漫画ネタとなりますが、バガボンドを読んだことはありますか?
主人公の宮本武蔵は元々、純粋な楽しさで剣を振っていましたが、気付けば最強という相対的な価値観に囚われていて、その「囚われ」が自分の動きが固くしていたと苦悩していましたね。(僕の個人的な解釈です)
好きなことを追求していても、周りとの比較や優劣を意識しだした瞬間に、純粋な気持ちが濁りだし、本来の力を発揮できなくなったり、継続するのがしんどくなったりすることが往々にしてあると思います。
■技を競うと書いて競技
音楽や絵、ダンスなどのアート系の分野は、コンテストやコンペなどに出ない限りは、割と他人を意識せず楽しい状態で継続しやすい分野なのかと思いました。
一方で武道やスポーツなどの競技は、相手ありきのものであるため、取り組んでいく中で「勝った負けた」「強い弱い」という結果を重視せざるを得ないものだと思います。取組みが独りよがりにならず、自分の位置を客観視できるという点は良いと思いますが、その強い弱いという優劣思考は、自分と他人を比べて評価するという思考習慣に拍車をかけると考えました。
■優劣思考の行く末
習慣化した思考ですから、競技以外の場でも、自分と他人を比べて優劣をつけるということが当然起こり得ますし、自分と他人を比べるということは、他人に意識が向いているという事にもなります。
他人に意識が向くと、「他人から自分がどう思われるか」ということが気になってしまい、日常のちょっとした選択や人生の決断が本意ではないものになることが多くなると思います。いわゆる「忖度」や「本音と建前」というやつですね。そうなってしまうと自分の本意ではない人生を生きることになり、精神的にも辛くなると思います。
若干話が飛躍しますが、世界保健機関(WHO)の予測だと2020年に「うつ病」が世界2位の疾病になるそうです。それだけ、うつ病の人が増えてきている状況らしいですが、精神的に病む原因は「他人の目線を気にして自分が生きたい人生を生きられていない」ということが少なからず影響しているのはないかと思いました。
こんな時代だからこそ、競技や勝負事に身を置いてきた人ほど、自分の思考が他人に向いていないか?他人に迎合していないか?ということは一度振り返ってみると気付きがあるかもしれません!
僕自身は競技生活をした上で、サラリーマン社会という「本音と建前」の世界に入って、上司や先輩の目を必要以上に気にしてきましたし、自分を必要以上に押し殺してきたと思ってます。そして、それを自覚した今、もうそんな人生は脱却してやろうと思ってます!
他人や社会に迎合せず、信念を貫き通すというのは、気持ちよく生きていくためには重要なことですし、そのヒントがオタクという生き方「オタク力」にあると思いました。
必要以上に他人に囚われないオタク力を一緒に磨いていきませんか!?
[…] オタク力で生きる […]